Z1 シリンダーヘッド割れ溶接修理!
今回のお客様はブログを見てご来店して頂きました。
シリンダーヘッドをデブコンらしき物で修正されているらしく
尚且つ一か所ネジ穴が舐めているとの事で、
色んな箇所からのオイル漏れが酷くあるみたいです。
シリンダーヘッド単体で持ち込んで頂きました。
駄目になっている箇所ですが、
どの様に駄目になっているかと言うと
赤丸の箇所のネジ部がなくなっているのと
外観はあからさまにおかしな状態になっています。
何処までデブコンで補修されているか分からないので、
とりあえず見た感じの箇所を削り落していきます。
この辺りから削れ方に変化があったので、
ここからは、表面上の研磨の為に少しずず削っていき、
ここまで削ったらほぼほぼ鋳物を削っている感覚になってきたのですが、
その代わりにクラックが出てきたので、
クラックの箇所も削っていったら
ポロッと破片が落ちました・・・
今回はクラックや欠けをデブコンで表面からの補修をしたのではなく、
完全に割れた箇所を無理やりデブコンで補修していたみたいです・・・
そらオイルも漏れるわ!って感じでした。。。
ここからは、他にもデブコンが無いか確認と
溶接の為に荒れた箇所を均していき、
溶接で盛っていくはずが、まだデブコンが残っていました・・・
(注)デブコンや接着剤、その他不純物があると
こんな感じで溶接が出来ません。
デブコンや接着剤の溶剤が割れた箇所に染み込んでいくと
染み込んだ箇所まで削り落さないと駄目ですので、
くれぐれも破損箇所は何もせずお持ち下さい!
でないと工賃高くなりますので・・・
残ったデブコンを除去をしてから
もう一度溶接で盛っていきます。
今回は大丈夫でしたので、
ここからは溶接→冷やす→溶接を繰り返して
ある程度の形のしていきます。
ある程度盛れたら大雑把に整形をして
必要な溶接個所を確認して、また溶接で盛るを繰り返していきます。
ある程度整形をしたら、
一番の問題箇所のカムプラグの箇所の修正をしていきます。
なんとなくで研磨してみたら
やはり隙間が出来ています。
何処まで隙間があるか分かる様に
アルミの無垢棒で寸法に合わせて削り出します。
この状態でどれだけの修正が分かりましたので、
必要箇所を盛って研磨をしていきます。
この様に書いてみると簡単に出来ていますが、
の箇所だけでも結構な時間が掛かってます・・・
ここまで出来てきた時にお客様がヘッドカバーを持ってきて下さったので、
色々と確認をしていたら、
何も考えずに作業をしていたのが分かちゃいます・・・
完全にずれて整形してました(汗)
ヘッドカバーも手元にきたので、
ヘッドカバーを元にして整形をやり直して
形が出来上がりました。
最後に鋳肌仕上げます。
後の穴あけとタップ作業はお客様自身がされるとの事と
研磨の時に出た粉を除去がてらオーバーホールをして
塗装もされるとの事で当店の作業はこれで終了です。
オーバーホールをして塗装をされるとのことです。
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