CR250 サブアルミタンク製作!
今回も仲の良いバイク屋さんからの依頼で、
CR250R(レーサー)の逆輸入・公道使用OKのバイクで、
先日、林道に行ったらタンク容量が少なすぎたので、
5Lぐらいのサブタンクを作って欲しいと依頼がありました。
ちなみにこの様な仕様のCR250です・・・(公道を走れるのはインチキです)
タンクは作れど、キャップの取付が出来るか解らないので、
まずはキャップの取付部を作ってみることにしました。
スクーターのねじ込み式のキャップはあったのですが、
そのネジピッチが荒く当店では削りだすのが無理でした・・・
しょうがないので依頼先のバイク屋さんに余っている鍵式のキャップを拝借して、
そのキャップに合わせて旋盤とフライスで削っていきます。
キャップに合わせてみます。
取付口が何とかなったので、先方とどの様な形にするか検討します。
1. 5L以上ガソリンが入る様に。
2. リアキャリアの中に納まる様に。
3. キャリアバックが取付けれる様に。
他にも何か言われたけれど忘れました・・・
取り合えず何L入るようになるか解らないけど、作る事にしましょう!
ちなみにこのキャリアの中に納めます。
まずはキャリア本体とステーを固定しているネジの取付部を、
少しでも容量を稼ぐ為に、ネジ部を取外し溶接で固定します。
この状態を元に、寸法を測りキャップ部を取付ける箇所をアルミ板から切出し、
サークルカッターで穴を開けます。
そして、先程のキャップの取付部を溶接します。
ポジショナーを使ってみたけれど、やはり円周溶接は難しいです
ちなみにキャップの回り止めの切り込み位置は何も考えず溶接をしてしまい、
中途半端な位置になってしまいました
続いて、キャリアの中に納めながら、キャリアバックの置き場所?が出来る様に、
切出し・曲げ・溶接していきます。
3枚目の側面を作るのが意外と難儀しました・・・
この状態でキャリアの中に納めてみたら、ギリギリセーフでした。
次に底面を切出し、リアフェンダーに合わし少し曲げ加工をします。
そして溶接でくっつけます。
そして側面製作する前に、残量計を作る為に旋盤でニップルを作り
L字状に溶接します。
肉厚が無い上に小さいから溶接が難しかったです。。。
これを本体に取付ます。
同じ様に燃料の取出し部を作り、本体に取付けます。
これで本体への穴開け加工はないので、削りカスを綺麗に掃除してから、
側面をを切出し溶接します。
一応形になったので、漏れが無いか確認をするのと容量のチェックも兼ねて、
水を入れ一晩放置して漏れは無かったです。
ちなみに、5,5L入ったのでノルマクリアです
先方に漏れなしと容量を伝えに行ったら、喜んでくれたのは良いですが、
キャップの空気の取り入れ部が詰まったらあかんから、
ワンウェイバルブを渡され、取付部を作って欲しいを追加がありました・・・
本体への穴開けは掃除が出来ないのであまりしたくなかったのですが、
ドリルの刃にグリスをタップリ塗って極力中に切子が入らない様に、
穴を開けたら、意外と大丈夫で安心しました。
エアーの取り入れ部を、また同じ様に旋盤で削り出し溶接します。
これで本当に形が出来たので、続いて取付用のステーを切出します。
そして本体に溶接をします。
そしてこのステーの取付位置に合わして、キャリア側にナッターを取付けます。
後は取付けて問題が無いか確認します。
問題は無さそうなので、キャリアバックを乗せます。
バッチシ依頼通りに出来ました!
後のホースの処理やバックの取付処理は先方がするとの事で、
当店の作業はこれで終了です。