SR500 マフラー加工及び作製!
今回は仕事でいつも何かと助けてもらっている堺市に有るバイク屋さんからの依頼で、
従業員のバイクのサイレンサーを付けて欲しいとの依頼です。
言葉にするとそんな簡単なと思いますが、
預かった状態は車体+サイレンサー+パイプです。
ちなみにサイズは、
ノーマルエキパイの差込口44.5mm
サイレンサーの差込口60.5mm
センターパイプ48.6mm(内径45.6mm)
すべてのサイズが違います・・・
そして、サイレンサーをキックペダルに当たらないギリギリまで下げて欲しいのと、
パイプを普通につけるとステップに当たるとの事です。
まず、寸法を計りパイプとステップが当たらない程度に延長をするのと、
エキパイの差込口とパイプの内径を合わせます。
パイプの反対側を寸法通りに切り、内径を縮める為に切れ込みを入れます。
切れ込みを合わせて溶接をして内径を小さくします。
そして赤丸の箇所に溶接をして延長します。
延長することで黄丸の箇所の当たっていた部分を当たらなくします。
次にセンターパイプとサイレンサーのジョイント部をパイプを広げる冶具を使い、
プレスで広げます。
(左 広げたパイプ 右60.5mmパイプ)
サイレンサーが予定の角度になる様に、
少し削る→仮溶接→取付けを何度か繰り返し予定の角度にします。
この角度で良いか先方に添付メールを送り確認をして、
OKの返事を頂いたので本溶接をして、溶接焼けをバフを掛けて取ります。
その後センターパイプを固定する為のステーを作り溶接します。
次にサイレンサーを固定する為のステーを作ります。
と言っても調度良い太さの丸棒がなかったので取寄せします。
丸棒をが届くまでの間にカラーを作ります。
SRはかなりの振動なので、ブッシュを入れれる様にしてます。
数日後に定尺で注文していたのが(長いので4等分にしてもらってます)届いたので、
バーナーで炙りながら曲げていきます。
そして失敗します・・・
曲げる位置が悪く格好悪くなるので、
捨てるのは勿体無いのでスペアーとして作ります。
もう一度曲げ直し、位置決めをしてカラーを溶接し、バフ掛けをします。
上が失敗作・・・いやいやスペアーで下の方を使います。
そして、サイレンサーとセンターパイプのジョイント部に
スプリングを掛ける為のフックを作り
溶接をして出来上がりです。
ちなみにサイレンサーを下げるのにフレームを切断したので、
車検時にノーマルマフラーが付けれなくなったので、
車検用に廃材からバッフルを作り、適当に作ったのでサービスで差し上げました。